10月19日に、東大在職中に大学院で行った講義録、『異端の試み』が書籍の形で出版されました。日本経済評論社に感謝。
研究者を志す人たちを中心に日本経済史の研究史に関心のある人たちに、関心のある分野だけでも読んでいただければと思っています。
先日の政治経済学・経済史学会で岡山大学にいらした松本俊郎さんに、上記の本に「殖民地」を主題とする章がないですね、残念そうにつぶやかれました。これには「申し訳ない」という以外にはありません。殖民地研究への関心が希薄なのは私の研究の弱点です。9月に出版した鈴木商店の研究書も台湾という殖民地が基盤の企業ですが、国内の問題が中心になっています。殖民地などへの進出・侵略の歴史を経済発展との関係でどのように説明するかは、未だ難問のままですが、少し手掛かりが見つかりそうな予感を持っています。 |
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